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  • 執筆者の写真すがの歯科医院長

変わるため(4)



-子宮の中で胎児の頸部屈曲により口腔内の陰圧が高まると口唇が楽に閉じられるだけでなく哺乳、嚥下、鼻呼吸、あるいは顔面の運動パターンの発達がよくなる。ですから胎児期と新生児時期は同じ事が屈曲姿勢の中で行われている。だから新生児は屈曲姿勢がとれないといけない。頸部の屈曲がないと結局は口腔機能は働かない。じゃぁ一番問題になるのは何か。早産です。36週以前。ずっと屈曲姿勢が続いていないと口腔機能は非常に未熟になってくる。もう分かってきている。だから保育器のなかでもこういう姿勢がとれるように心がけてる。ただの一枚の板の上でなく。ちょっとまるまる様な姿勢をとらせる事が行われるようになってきた。胎児期から新生児期の1カ月で屈曲姿勢により口腔機能は安定する。屈曲姿勢による安定姿勢は体幹の安定をもたらし四肢だけでなく呼吸顔面運動それから哺乳、嚥下を促進していく。これができないと新生児は機能発達が遅れるということがわかってる- (元開先生講演会より)

(元開先生講演会資料より)


そうなんです。胎児期、新生時期に屈曲姿勢が十分にとれないと口腔機能の発達の低下や遅れの可能性があるのです。


であれば、我々はこの時期この姿勢を赤ちゃんがとれるよう努めないといけないのではないでしょうか。


実は赤ちゃんが生を受け、この世に誕生し歩けるようになるぐらいまで、少なくとも首が座るまでは、この屈曲姿勢が赤ちゃんの育ちに大変重要になると考え、「まんまる姿勢」「まるまる育児」を提唱している有名な助産師さんがいらっしゃることを知りました。


また、「まるまる育児」をひろく啓蒙のため、助産院の院長先生、歯科医院の院長先生が「人生の質を高める”まるまる育児”は胎児期から」というテーマでのご講演会も今月開催されるとご案内をいただく時代となりました。


そこで、この時期(主に胎児期後半、口の機能の始まりから生後、首が座る頃まで)に赤ちゃんが”屈曲姿勢”がとれるため、子供たちさらに大人たちの口の機能の"質の向上''の獲得のために、「まるまる育児」の勉強会に参加をさせていただくことになりました。

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